【ニューヨーク共同】岸田文雄首相は２３日（日本時間２４日）、米ニューヨークの国連本部で兵器用核分裂性物質生産禁止条約（ＦＭＣＴ）の交渉開始に向けたハイレベル友好国（フレンズ）会合を主催した。核保有国も参加する中、成果文書に「核兵器のない世界」の実現を国際社会共通の目標と明記。条約は核軍縮に大きく貢献するとして、交渉の即時開始を目指し協力を確認した。

　核保有国の米国、英国、フランスを含む先進７カ国（Ｇ７）各国をはじめ、ブラジル、オーストラリアなどが参加。ブリンケン米国務長官らが発言した。ＦＭＣＴは１９９３年に国連で関連決議が採択されたものの、交渉が始まっていない。