巧妙化する偽物に断固ノー―。明治は24日、海外展開を進めるロングセラー商品「きのこの山」の模倣品が相次いでいるとして、知的財産保護の取り組みを強化すると発表した。名前だけでなく、形状も立体商標として登録しており、商標権を侵害する菓子や製品の輸入差し止めや販売中止を徹底して求めていく。
きのこの山は「郷愁や自然、人間のやさしさ」を商品のコンセプトとして掲げているため、これまで厳しい対応をためらうことが多かったという。
一方で、模倣品は国境を越え、より巧妙化。明治の担当者は「菓子は(特に)参入障壁が低い。権利を行使しないと価値を保てない」と対策強化の狙いを説明した。