東大は24日、2025年度の学部入学者から年間授業料を2割に当たる約10万7千円引き上げ、64万2960円とすることを正式決定した。値上げは05年度以来20年ぶり。経済的に厳しい学生に配慮するため、授業料減免の支援策も拡充する。一部の学生や教員は引き上げに反対していた。
東大はホームページに公表した文書で、大学のグローバルな競争が激しくなる中、学修環境改善は「待ったなし」だと強調。授業料はそのための「安定的・基盤的な資源」だとした。
28年度末時点で13億5千万円の増収を見込み、学修支援システムなどデジタル環境の整備や海外留学のための奨学金などに充てる方針という。