厚生労働省は24日、米製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー病新薬「ドナネマブ(商品名ケサンラ)」の製造販売を承認した。脳に蓄積して神経細胞を傷つけるタンパク質「アミロイドベータ」を除去して進行抑制を狙う新しいタイプの薬で、エーザイなどが開発して昨年実用化した「レカネマブ」に続き2例目。11月にも保険適用される見通し。
7月に承認された米国では1年分の費用は3万2千ドル(約460万円)で、日本でも高額となることが予想される。
承認を受け、イーライリリーの日本法人は「新たな選択肢として当事者の方々にお届けできることを、大変うれしく思う」とのコメントを出した。