厚生労働省は24日、2023年に行われた脳死者からの臓器提供で、延べ3706人の患者への移植手術が見送られ、うち509人は移植を担当する医療機関の受け入れ態勢が整わないことが理由だったとの調査結果を公表した。
同省が今年6月、臓器提供をあっせんする日本臓器移植ネットワークに見送り件数や理由の報告を求めていた。島田志帆移植医療対策推進室長は「一定数の患者が移植をできなかった。希望者が(移植手術を受けるために)登録する医療機関の複数化などを、有識者委員会で検討して対応していきたい」と述べた。
厚労省は、最終的にあっせん中止となった192の臓器について分析した。