埼玉新聞

 

英首相、高額贈答品を受領 政権に批判、労働党混乱

  •  24日、英中部リバプールの労働党大会で演説するスターマー首相(Stefan Rousseau・PA通信=共同)

     24日、英中部リバプールの労働党大会で演説するスターマー首相(Stefan Rousseau・PA通信=共同)

  •  24日、英中部リバプールの労働党大会で演説するスターマー首相(Stefan Rousseau・PA通信=共同)

 【ロンドン共同】7月に発足した英労働党政権のスターマー首相らが支援者から高額な贈答品や寄付を受け取っていたことが報道で明らかになり、批判が高まっている。スターマー氏は24日、中部リバプールでの党大会で演説し、混乱する党内の結束を呼びかけた。

 政府は財政健全化の一環として年金生活者への暖房費補助の打ち切りなどを決めている。国民からは「高齢者を困らせるのに、自分たちは贈り物で人生を豊かにしている」と怒りを買っている。

 スターマー氏は演説で「保守党政権が作った財政赤字をなくす。短期的に痛みがあっても、長期的に見ればトンネルの奥の光にたどり着く」と訴えた。

 英メディアによると、寄付や贈答品の大半は議会の規則や法律に違反していないとみられるが、スターマー氏が妻のための高級な衣服を支援者の富豪から受け取った際には、規則で定められた期限を過ぎた後に議会への申告があった。

 議会の記録によると、スターマー氏が2019年12月以降に受けた贈答やもてなしは計10万ポンド(約1900万円)相当を超えた。

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