【モスクワ共同】ロシアの核兵器を監視する「ロシア核戦力プロジェクト」は23日、ロシアが北西部プレセツクの実験場で、多弾頭の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の発射実験を行ったが失敗したとの分析を発表した。21日の衛星画像から、サイロ(地下発射施設)が大きく損傷したと確認した。
19日に発射実験が行われたとみられ、その後火災が24時間以上続いた可能性や、実験中止後にミサイル燃料を抜く際にサイロ内で爆発が起きた可能性を指摘。国連軍縮研究所上級研究員で、プロジェクトを率いるポドビク氏は「実験は成功せず、大きなクレーターができた」とX(旧ツイッター)に投稿した。