埼玉新聞

 

【逍遥の記(26)】やり取りの積み重ねが文学史 日本近代文学館「編集者かく戦へり」展

  •  大橋乙羽の樋口一葉宛て封書(部分、1895年3月29日、日本近代文学館所蔵)

     大橋乙羽の樋口一葉宛て封書(部分、1895年3月29日、日本近代文学館所蔵)

  •  太宰治の石光葆宛てはがき(1942年8月7日、日本近代文学館所蔵)

     太宰治の石光葆宛てはがき(1942年8月7日、日本近代文学館所蔵)

  •  「編集者かく戦へり」編集委員の武藤康史さん

     「編集者かく戦へり」編集委員の武藤康史さん

  •  「編集者かく戦へり」の展示風景=東京都目黒区の日本近代文学館

     「編集者かく戦へり」の展示風景=東京都目黒区の日本近代文学館

  •  大橋乙羽の樋口一葉宛て封書(部分、1895年3月29日、日本近代文学館所蔵)
  •  太宰治の石光葆宛てはがき(1942年8月7日、日本近代文学館所蔵)
  •  「編集者かく戦へり」編集委員の武藤康史さん
  •  「編集者かく戦へり」の展示風景=東京都目黒区の日本近代文学館

 プロの編集者とはどんな人たちなのか。文芸記者の立場からみると、新刊が出たばかりの作家をインタビューするときに横にいて話を聞いている(ときに話に入ってくる)のが編集者である。その存在が作家にとっていかに大きいかということを、いろんな場面で実感する。前に出たがらないというか、黒子であることを美徳と考えているタイプの人が多いが、それでも有名になってしまう人たちがいる。

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