埼玉新聞

 

暴力団員を逮捕、カラオケ経営者も…店放火で保険金4530万円詐取の疑い 組員やけどして病院受診

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 所沢市のカラオケ店に放火したとして暴力団組員の男らが逮捕された事件で、放火に乗じて火災保険金約4530万円をだまし取ったとして、県警捜査4課と狭山署、所沢署は26日、詐欺の疑いで、所沢市上新井2丁目、指定暴力団住吉会傘下組織組員の無職の男(45)=別の詐欺罪で起訴、狭山市水野、自営業の男(73)の男2人を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀の上、2018年7月6日、所沢市青葉台のカラオケ店「カラオケホールベストパートナー」に放火したことを隠して火災で損害を受けたと装い、同年10月4日、保険会社から火災保険金計約4530万円をだまし取った疑い。

 同課によると、店は火災で半焼。73歳男は経営者で、組員は出入りしていた。組員は火災のあった当日にやけどを負って病院を受診しており、放火の実行犯だったとみられている。

 支払われた保険金は建物や屋内設備の損害金、休業補償などの名目で、73歳男の関係者の口座に振り込まれた。一部は店舗の入るビルを購入した際の返済や店のリフォーム代に充てられていた。

 県警は今月6日、共謀して店に火を付けたとして両容疑者を逮捕し、余罪を調べていた。

 県警は共犯事件で捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。

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