三菱重工業は25日、国産の大型ロケット「H2A」で最終号機となる50号機の胴体部分の製造を完了し、愛知県飛島村にある工場で報道陣に公開した。近く種子島宇宙センター(鹿児島県)に向けて出荷される。温室効果ガスなどを観測する衛星を搭載し、2024年度中に打ち上げる予定。
H2Aは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工が開発した2段式の液体燃料ロケット。01年の1号機以降、48機のうち47機で打ち上げに成功し、高い信頼性を誇る。50号機で退役し、新開発した「H3」に日本の基幹ロケットとしての役割を引き継ぐ。