【ニューヨーク共同】国連総会は25日、気候変動に伴う海面上昇の脅威をテーマに、首脳らが出席する初のハイレベル会合を開いた。低地の多い小さな島国から沿岸の大都市まで、影響を被る人口は世界で10億人近くに上る。南太平洋にあるツバルのテオ首相は被害国を代表し「全世界が対策を急ぐことが必要だ」と呼びかけた。
テオ氏は、海面上昇の問題が軽視されてきたと指摘。国土喪失に直面しても国の地位や文化が維持され、移住を強いられた人々の権利を守る法的枠組みの必要性を盛り込んだ宣言を2年後の国連総会で採択に持ち込みたいと表明した。