埼玉新聞

 

男性死亡…廃材の下敷きに クレーン機能あるのショベルカーで廃材つり上げる 掘削機能から切り替えずに

  • ショベルカー無資格運転の容疑、書類送検=小鹿野町

 運転資格なしのショベルカーで廃材のつり上げ作業を行ったとして、秩父労働基準監督署は28日、小鹿野町のペット販売業、タナカコーポレーションの男性取締役(54)を労働安全衛生法違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は2018年12月25日、同町の路上で運転資格を持たないままショベルカーを用いて廃材を地上からつり上げてトラックの荷台へ積み込む作業を行った疑い。その際、使用していたチェーンが破断し廃材が落下。付近にいた作業員男性(当時57)が下敷きとなり死亡した。

 同労基署によると、使用されたショベルカーは荷のつり上げ作業を行うためのクレーン機能を有していたが、災害発生時には掘削機能から同機能への切り替えが行われていなかった。

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