31日投開票される衆院選の期日前投票所が28日、さいたま市中央区の大型商業施設「イオンモール与野」に開設された。西区、大宮区、中央区、桜区の有権者が対象で、午前11時の開始前から、4区のブースに長蛇の列ができた。新型コロナウイルスの感染懸念の理由でも投票可能で、市選挙管理委員会は今回初めて、期日前投票所の混雑状況をホームページで広報している。

　西区のブースに先頭で並んで投票した88歳の女性2人は、小学校時代からの同級生。この日は友人に車で送ってもらった。「私たちは少ない年金でも食べてこられたけど、若い人の年金がおぼつかない。この年齢で選挙に頑張ろうと思うのは、政治にきちっと年金の段取りをつけてもらいたいから」と話していた。

　イオンモール浦和美園、浦和コミュニティセンター（パルコ10階）にも同日、期日前投票所が開設された。それぞれ緑区と岩槻区、浦和区と南区の有権者が対象。いずれも30日まで午前11時～午後7時に開設する。