<新型コロナ>埼玉県、イベントの「1万人まで」の上限削除 1人死亡12人感染、再拡大の兆候でアラート
埼玉県などは29日、新型コロナウイルスに感染した1人が死亡、新たに12人の感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者数は13日連続で20人を下回った。
新規感染者の内訳は県発表が5人、さいたま市5人、川口市2人、川越市0人、越谷市0人。
これまでに確認された感染者は11万5583人(チャーター便帰国者含む)、死者は1042人(29日午後7時現在)。
同日午後9時時点の重症者は17人、感染者の入院は73人、ホテル療養24人。自宅療養37人。退院・療養終了は11万4395人。
県によると、70代女性1人が死亡した。県管轄で詳細が判明したのは、前日午後分を含め未就学児~40代の男女4人だった。30代女性1人はワクチン2回接種済みだった。
さいたま市によると、感染が判明したのは20~70代の男女5人。70代男性は中等症。
川口市によると、70代の男性と10歳未満の女児の2人の感染が確認された。
■大野知事、引き続き警戒緩めずに
県は29日、新型コロナウイルス対策本部会議を書面開催し、31日以降のイベントなどの開催の人数上限について、5千人または収容定員50%のいずれか大きい方としこれまで要請していた「1万人まで」の上限を削除することを決めた。営業時間や酒類提供に関する制限も終了する。
また、市町村と連携し、感染再拡大の兆候が表れた場合に「警戒区域アラート(または注意報)」を発信することを決定。国が定める指標のステージ2(感染漸増)で、市町村の1日の新規陽性者が直近7日間のうち4日以上、前週の同一曜日を上回った場合、基本的感染防止策徹底などを呼び掛ける注意報を発信する。
ステージ3(感染急増)、同4(感染爆発)で直近7日間の人口10万人当たりの新規陽性者数が15人以上となった場合は、「警戒区域アラート」として、不要不急の外出自粛などを呼び掛ける。
大野元裕知事は会議後、記者団に「すぐに『第6波』が始まったとしても、行政として対応できる体制を敷く」と述べ、引き続き警戒を緩めない考えを示した。