京都五花街の一つ、祇園甲部の芸妓や舞妓による京舞井上流の公演「温習会」を前に、総仕上げの通し稽古「大ざらえ」が28日、京都市東山区の祇園甲部歌舞練場で行われた。舞妓らは華やかな衣装で師匠から指導を受け、所作を確認した。公演は10月2~7日。
上方唄「姫三社」では、色とりどりの着物姿の8人が鈴が入った「振り鼓」などを手に舞った。京舞井上流家元の五世井上八千代さんは取材に「かわいらしい、明るいものを見ていただきたいと思います」と話した。
公演には芸舞妓ら約80人が出演する予定。問い合わせは祇園甲部歌舞会、電話075(561)1115。