埼玉新聞

 

枝野代表、辞任表明…“枝野王国”埼玉5区、地元民の思い交錯「びっくり」「地元に注力を」「ご苦労さま」

  • 「豊かさを実感できる社会を取り戻したい」と訴える枝野幸男立憲民主党代表=10月28日午後、JR浦和駅西口

 立憲民主党代表を辞任する意向を示した枝野幸男代表。地元の衆院埼玉5区(さいたま市中央区など)では2日、有権者らが「選挙結果を見れば妥当な選択」「力強く党を引っ張ってきた」などと思いを交錯させた。立民県連の関係者からは「潔い決断だ」などと尊重する声が挙がった。

 「共産党と組む時点で選挙ありきの感じもしたし、辞任は当たり前。辞めないと国民も立民の議員も納得できないのでは」。中央区で商店を営む60代女性はこう指摘する。長年にわたって「枝野王国」といわれる5区。女性は「地元で全く姿を見ないし、何でそう言われているか分からない。立憲(民主)の政策にもあまり期待していない」と述べた。

 同区でクリーニング店を営む50代男性は「今回の立憲は議席を減らしているし、選挙結果を見たら妥当な選択」と一定の理解を示す。枝野氏については「地元というよりもメディアの方で多く見掛けるし、どこか近くて遠いような存在」とし「代表職を離れるので、今後は地元での活動にも力を入れて」と注文する。

 「ニュースを聞いてびっくりしたが、議員を辞めるわけではないし、選挙結果を受けてのけじめだ」。10月31日の衆院選で枝野氏に投票したという大宮区の30代女性は淡々と受け止め「今までの経験を生かして、これからも力を存分に発揮してくれると思う」と期待する。

 枝野氏の事務所(同区大門町2丁目)近くにあるそば店の40代男性オーナーは「今まで力強く党を引っ張ってこられて本当にご苦労さまとしか言いようがない」とエールを送っていた。

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