天国の夫、生前開発した“浦山ダムカレー”と味を継いだ妻を見守る 若くして他界 長年愛され続ける味
2021/11/03/00:00
秩父市荒川久那の浦山ダム防災資料館うららぴあで、「浦山ダムカレー竣工(しゅんこう)7周年記念感謝祭」が行われた。ダムを模した、同館の名物「浦山ダムカレー」を注文した100人に特製缶バッジやドリンクが贈られたほか、荒川商工会の物産販売も行われ、多くの観光客が楽しんだ。
浦山ダムカレーは2014年10月に荒川商工会の支援を受けて、同館内にある「さくら湖食堂」の当時の店主小池均さんが考案した。ご飯をダムの堤防、カレーのルーを湖に見立て、旧秩父橋をイメージしたハムカツや水質観測装置を表現したゆで卵や福神漬けがトッピングされている。
秩父地域ではこれまで、浦山ダムのほかに、合角ダム、滝沢ダム、二瀬ダムの「秩父4ダム」のダムカレーが開発されているが、浦山ダムカレーは元祖とされ、県内外のダムマニアから長年愛されている。
浦山ダムカレーを開発した小池さんは57歳の若さで他界。17年11月から妻の茂子さん(57)が均さんの思いを継いで、さくら湖食堂を運営している。茂子さんは「主人の情熱と、スタッフの後押しのおかげで継続できている。これからも主人のダムカレーをもっと皆さんに広めていきたい」と話した。
浦山ダムカレーは税込み800円。さくら湖食堂は平日午前11時~午後1時半、土日祝は午後2時まで。月・火曜が定休日。