【ロンドン共同】本物にそっくりなのに食べられない―。合成樹脂やろうで作る日本の食品サンプルを紹介する展示会がロンドンで10月から始まるのを前に9月30日、報道陣に公開された。47都道府県の郷土料理や特産品など約150点の食品サンプルが並び、歴史や製造工程と共に日本文化を紹介する。関係者は「職人の技術に注目してほしい」と話している。
食品サンプルは大正末期から昭和初期にかけて日本で考案された。メニューの内容や量を視覚的に分かりやすくするため食堂などの店頭に陳列され、広まった。近年はその精巧でリアルな作りが訪日観光客を中心に注目されるが、欧米ではまだなじみが薄い。