立憲民主党の野田佳彦代表は1日、自民党の石破茂総裁が首相就任前に衆院選日程を表明したことについて「明らかに憲法違反の疑いがある」と非難した。「異常だ。まだ首相になっていない人がなぜ解散を決めることができるのか」と東京都内の街頭演説で指摘した。
野田氏は、衆院解散が「内閣の助言と承認」に基づく天皇の国事行為の一つとして憲法7条で定められている点に言及。石破氏が衆院選日程を表明した9月30日の段階ではまだ組閣は行われていないとして「総裁の立場で言うことは憲法上の疑義がある。憲法違反の総選挙なんて前例がないどころか、あってはならない」と強調した。