市職員が難病男性に暴言、「心よりおわび」吉川市長が謝罪 男性の弁護士「弁明は不当」も一定の評価
2019/04/20/00:00
吉川市の職員が難病を抱える男性に暴言を発したとされる問題で、中原恵人市長は19日、「心よりおわび申し上げる。不快な思いをさせた」と謝罪のコメントを発表した。
同問題は、全身の筋力が低下する難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う市内の男性の自宅を市職員が12日、調査のため訪問。男性が文字盤を使って答えようとした際、「時間稼ぎですか」などと発言したとされる。
男性は16日に会見で発言を明らかにし、市は18日までに謝罪の意向を示し、19日にコメントを公表した。
中原市長は「(職員が)本人に対して発言した意図は全くない」と弁明しつつ、「不適切な表現で本人はじめ、関係者の皆さまに大変不快な思いをさせてしまう結果となった」と謝罪した。
市側の謝罪に、男性の弁護士は当時の状況を踏まえ、「(職員の)本人に対する意図はない、との弁明は不当」とする一方で「謝罪文と再発防止の誓約があった」と一定の評価。男性は「市に愛着があるからこその抗議。今後の市政運営に期待します」とコメントした。