埼玉新聞

 

さいたま市の庁舎整備素案に批判「スケジュールありき」 清水市長「10年後の移転へ、性急ではない」

  • 本庁舎整備の移転候補地となったさいたま新都心バスターミナルほか街区=2021年2月2日、さいたま市大宮区

 さいたま市の庁舎整備の基本構想の素案が10月15日に発表され、市議の一部から「急ぎ過ぎている」「スケジュールありき」と批判が出ていることについて、清水勇人市長は5日の定例会見で、「長年にわたって検討を積み重ねてきた。(さいたま新都心への)10年後の移転を目指す上で、性急過ぎるということはないと考えている」と述べた。

 市民から意見を聴くタウンミーティング(TM)が新型コロナウイルスの感染拡大で延期され、素案には盛り込まれなかった。パブリックコメントの実施も市議会に報告した10月15日の3日後から予定通りに開始。市議会の市庁舎等整備検討特別委員会では、浦和地区の市議から「TMが終わってから素案を作るべきだ」「議会で精査を終えてからパブリックコメントを取ってもいいはずで、急ぎ過ぎている」と批判の声が出ていた。

 清水市長は「TMは現在開催しており、市民の皆さんに分かりやすく説明しながら、声をしっかり聴く。パブリックコメントのスタートは早いが、長い期間を設定して、いろいろな意見を(基本構想に)しっかり反映させていきたい」と述べた。

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