所沢市の住宅で1日未明、男4人が押し入り住人夫婦を縛って現金を奪った強盗致傷事件で、これまでに実行役として逮捕された男3人のうちの1人が9月30日に発生した東京都国分寺市の強盗致傷事件について、現在逃走中で県警に公開手配されている男と犯行に及んだ旨の供述をしていることが4日、捜査関係者への取材で分かった。

　この事件では、実行役として既に強盗致傷などの容疑で前橋市城東町3丁目、自称飲食店店長の男（43）、神奈川県小田原市飯泉、自称アルバイトの男（24）、住所、職業不詳の男（28）の3人が逮捕された。「闇バイトに応募した」と供述しているという。また、県警は逃走した人物を住居、職業不詳森田梨公哉（りきや）容疑者（24）と特定。住居侵入と強盗致傷の疑いで逮捕状を取り、公開手配している。

　捜査関係者によると、24歳男は調べに対して、森田容疑者と国分寺市の強盗致傷事件を起こした旨の供述をしているという。また、これまでに逮捕されたうちの1人は「金が欲しかった」という趣旨の供述をしていることも分かった。

　県警によると、森田容疑者は犯行後、車で東京都小平市のJR新小平駅付近まで移動。タクシーに乗り、午前3時過ぎに同東村山市内の防犯カメラに写っているのが確認された。その後、午後0時50分ごろに再びタクシーに乗車し逃走している。

　また、捜査関係者によると、これまでに逮捕された容疑者のスマートフォンの解析から、所沢事件と9月18日に発生した、さいたま市西区の両事件は秘匿性の高い通信アプリの同一アカウントから指示があったことが分かっており、県警などが関連や共犯者を捜査している。

■身長170～180センチ、刃物を持っている可能性（以下、公開手配時の記事）

　所沢市の住宅で1日未明、男4人が押し入り現金を奪った強盗致傷事件で、県警は3日、実行役の1人で事件後に逃走した男を住所、職業不詳森田梨公哉（りきや）容疑者（24）と特定し、住居侵入と強盗致傷の疑いで逮捕状を取り、公開手配した。

　事件は、これまでに強盗致傷などの容疑で群馬県前橋市城東町3丁目、自称飲食店店長の男（43）、神奈川県小田原市飯泉、自称アルバイトの男（24）、住所、職業不詳の男（28）の3人が逮捕されている。

　県警によると、森田容疑者は逮捕された3人や氏名不詳の者と共謀し、1日午前2時5分ごろ、所沢市住宅の勝手口の窓を割って室内に侵入。住人の男性（85）と妻（83）に「お金早くしろ」などと脅し、粘着テープのようなもので縛り、刃物で切り付けて現金約8万円を奪った疑いがもたれている。

　森田容疑者は犯行後、現場から徒歩で逃走しており、夫妻を切り付けた刃物を持っている可能性があるという。犯行前に使用され、これまでに県警に押収されていた車は、森田容疑者が用意し運転していたとみられている。

　森田容疑者は身長170～180センチ、小太り。県警は顔写真や、事件当日の犯行前に県内のコンビニエンスストアに映っていた映像を公開し、情報提供を呼びかけている。情報は所沢署（電話04・2996・0110）へ。