元PRIDE格闘家に有罪判決 チョコレートバー発送、麻薬成分含ませていた 持ち込んだキャリーケースにも、パッケージ入れ替え発覚しにくく…地裁が指摘「巧妙で悪質」 一方で刑の執行は猶予
2024/10/06/11:44
米国から麻薬成分を含んだチョコレートを密輸したとして、麻薬取締法違反や関税法違反の罪に問われた、元PRIDE格闘家で米国籍の総合格闘技トレーナー、イノウエ・エンセン・ショウジ被告(57)=さいたま市=の判決公判が3日、さいたま地裁で開かれ、金子大作裁判長は懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役2年)を言い渡した。
判決理由で金子裁判長は、イノウエ被告がハワイから郵便物として送ったり、キャリーケースに入れて持ち込んだりした麻薬を含む固形物が合計約1キロに上るとして、「全てが麻薬でないとしても少量とはいえない。固形物をチョコレートのパッケージに入れ替え、発覚しにくくしており、巧妙で悪質」と指摘した。一方で、イノウエ被告が罪を認めていることなどから、刑の執行を猶予した。
判決によると、イノウエ被告は今年4月、米国の郵便局から麻薬成分を含むチョコレートバーを隠し入れた郵便物をさいたま市内の自宅宛てに発送。5月には、搭乗した航空機に麻薬成分が含まれる固形物を隠し入れたキャリーケースを、機内預け入れ手荷物として積み込んで輸入しようとした。