慌てた客、通帳落とす…菓子店員が目撃、詐欺直感して客守る 金融機関の窓口でも機転、詐欺阻止 県警表彰
2019/04/21/00:00
振り込め詐欺の被害を未然に防止したとして、埼玉県の東入間署は、埼玉縣信用金庫上福岡支店(ふじみ野市上福岡2丁目)の支店長代理斉藤理規さん(44)と同行員三浦悦子さん(43)、東武東上線鶴瀬駅ビル内(富士見市鶴馬)菓子店の店員高橋優子さん(52)の3人に感謝状を贈呈した。
同署などによると、今年2月27日午前9時20分ごろ、同支店に80代女性が来店し、窓口で定期口座から数百万円の引き出しを申請。応対した三浦さんが理由を聞いた際、「リフォーム」と話したため、不審に思って上司の斉藤さんに報告。斉藤さんが詳しい事情を聞くと、女性は「息子から電話があり、200万円が必要になった」などと話したため、振り込め詐欺と直感し、同署に通報した。
3月11日午前11時ごろ、同駅ビル内の現金自動預払機(ATM)で、60代女性が携帯電話で話しながら操作しているのを、近くの菓子店にいた高橋さんが目撃。通帳を落とすなど慌てた様子だったため「何かありましたか」と声を掛けた。女性が「還付金が口座に返還される」などと話したため、詐欺と直感。高橋さんから説得された女性が近くの交番に届けた。
感謝状を授与された高橋さんらは「被害者の役に立てて本当によかった」と話していた。