【ジュネーブ共同】国連専門機関の世界気象機関(WMO)は7日、世界の水資源の現状を分析した報告書を発表した。2023年は河川の流量が過去約30年間で最低で「最も川が乾燥した年だった」と指摘した。氷河の消失は過去約50年間で最大。米大陸で干ばつも多発したと振り返った。WMOは「生活や生態系に代償を伴う形でさまざまな警告を受けている」として緊急対策の必要性を訴えた。
報告書によると、23年は観測史上最も暑い年となった。
米国ではミシシッピ川流域で地下水が3年連続で減少。南米のアマゾン川流域では、ブラジル北部マナウスの港の水位が1902年以降で最低となった。