埼玉新聞

 

丸広百貨店が創立75周年、川越店で9日から「大仏師 松本明慶 仏像彫刻展」初開催 運慶・快慶の流れくむ継承者 多種多様な300点を一堂に、工房スタッフの作品解説も

  • 聖観音菩薩を手にする大仏師・松本明観さん

    聖観音菩薩を手にする大仏師・松本明観さん=8日、さいたま市北区吉野町の埼玉新聞社

  • 聖観音菩薩を手にする大仏師・松本明観さん

 創立75周年を迎えた丸広百貨店(川越市新富町)は9~14日まで、特別企画「大仏師 松本明慶 仏像彫刻展」を初めて開催する。仏像の魅力をPRしようと、明慶さんの息子で、松本明慶工房の大仏師・松本明観さんが8日、さいたま市北区吉野町の埼玉新聞社を訪れた。

 同展では、運慶・快慶の流れをくむ「慶派」の継承者として精緻な仏像を刻み続ける明慶さんの多種多様な300点余りの作品を一堂に展示。同工房のスタッフが在廊して展示作品を解説するほか、作品の販売も行う。えとのミニチュアやグッズなどの販売コーナーも設置する。

 明観さんは「代表的な仏像から童地蔵まで、多彩な仏像の世界を心ゆくまで楽しめる内容の濃い展示会です。日本を代表する伝統の心と技をぜひ、県民の方々に体感してほしい」。丸広百貨店営業企画部の松本守弘部長は「以前から仏像彫刻展を川越で開催したいと切望していた。作品一つ一つにパワーがあふれている。ぜひ本物の彫刻を見ていただきたい」と話していた。

 特別企画展は、丸広百貨店川越店5階催場で9~14日午前10~午後7時まで開催(最終日は午後5時閉場)。入場料は税込み800円。高校生以下は無料。

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