茨城県結城市は9日、大相撲の元横綱稀勢の里・二所ノ関親方(38)を、特産品の織物「結城紬」の大使に任命し、同県阿見町の二所ノ関部屋で委嘱式を開いた。市によると、二所ノ関親方は横綱時代に結城紬の着物を着ていたほか、必勝祈願した神社が市内にある。結城紬PR活動の一環で、13人目の大使となった。
委嘱式では小林栄市長が「角界も着物も、伝統文化という共通点がある」とあいさつ。結城紬の振興団体からチャコールグレーの着物を贈られた二所ノ関親方は「結城紬に合うような力士を育てていきたい」と述べた。結城紬は国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産にも登録されている。