埼玉新聞

 

だまされた夫婦、200万円引き出そうと…入社5カ月のJA新人、直感で詐欺阻止 ルール守り早速貢献

  • 石山隆署長(左)から感謝状を受け取った、ちちぶ農業協同組合の職員=秩父署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、秩父署は、ちちぶ農業協同組合横瀬支店次長の須賀博之さん(47)と同組合本店営業課の菅沼凜さん(19)に感謝状を贈った。

 同署によると、菅沼さんは9月17日午前11時ごろ、横瀬町の高齢夫婦に現金200万円の引き出し依頼を受けたため、上司の須賀さんに報告。須賀さんが夫婦に用途を尋ねたところ、「家のリフォームに使いたい」「息子にお金を渡したい」などと、曖昧に答えたことから、詐欺を疑い、警察にホットライン通報。架空請求詐欺を未然に防いだ。

 菅沼さんは今年4月に入社したばかり。「高額の現金を引き出す利用者がいたら必ず上司に報告すると、入社時に教わっていた。いつも通りの行動が人助けにつながってよかった」と話していた。同署の坂本宏副署長は「迅速なホットライン通報で水際防止に貢献頂き、感謝したい」とたたえた。

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