産廃投棄の疑い、富士見市職員と業者ら書類送検 市の工事受注した業者、工事現場に投棄…目撃され工事中断
2021/11/18/00:00
富士見市発注の公共工事現場に産業廃棄物を不法に投棄したとして、県警生活経済課と東入間署は18日、廃棄物処理法違反(投棄禁止)の疑いで、工事を請け負った市内の建設会社と工事監督員だった市の男性職員(50)ら4人をさいたま地検川越支部に書類送検した。
他に書類送検されたのは、いずれも同社社員で現場責任者(51)と作業員2人の計男3人。
書類送検容疑は、4人が共謀の上、昨年9月7日ごろから同11日ごろにかけて、富士見市水子の公共工事現場で、木くずやコンクリート片などの産業廃棄物(合計約435トン)を投棄した疑い。県警は共犯事件で捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
同課によると、昨年10月7日、「工事現場にごみを埋めている」と、目撃者の男性からの通報で発覚。同年12月11日に現場検証を行うなど県警が捜査を進めていた。
現場は国道463号(浦和所沢バイパス)と柳瀬川に架かる富士見橋とを結ぶ長さ約340メートル、幅18メートルの富士見市水子の「富士見橋通線」。市によると、幹線道路整備の第1工区の工事は昨年1月に開始。着工前の地質調査で廃プラスチック片などの産廃入りの土を確認しながらも適切な処理を行わずに、第2工区の工事を始めたとみられる。現在、工事は中断している。