名古屋市議会は11日の本会議で、衆院選出馬を表明した河村たかし市長(75)の辞職の申し出を自民、公明両党会派などの反対多数で不同意とした。公示日の15日に立候補を届け出た時点で自動失職する。本会議で自民市議は「多くの重要案件が積み残されている。任期が残ったまま、やりきったとする振る舞いは職務放棄だ」と批判した。
地方自治法は、市町村長は退職の20日前までに議会に申し出るよう規定。議会の同意があれば、それより前に退職できると定めている。河村氏は散会後「不同意は残念」と述べた。自身が代表を務める地域政党「減税日本」の一部議員も本会議で反対した。