埼玉新聞

 

危ない…深夜2時バイパス中央に男性立つ 偶然通った男性、瞬時に保護「いつ事故になってもおかしくない」

  • 杉村周一署長(右)から感謝状を受け取った安田樹弥さん=19日午前、越谷警察署

 深夜に国道バイパスの中央分離帯にいた高齢男性を助けたとして、越谷署は19日、同市の警備員安田樹弥(たつや)さん(28)に感謝状を贈呈した。安田さんは「無事に助けられて安心した。(警備員として)今回の経験を次にも生かしたい」と意欲を新たにした。

 同署によると10月28日午前2時20分ごろ、越谷市南荻島の国道バイパス中央分離帯に立っている80代男性を安田さんが発見。深夜でも交通量が多く、危険を感じたため、男性をすぐさま歩道に誘導し、警察へ通報した。男性は深夜に外出して道に迷っていたという。

 安田さんは警備会社で緊急時対応の仕事をしており、発見当時も勤務中だった。男性を保護したことに「危険だと思って瞬時に体が反応し、助けられたことは自分にとって大きな自信になった」と笑顔を見せ「今後の仕事でも今回の経験を生かしたい」と話した。

 杉村周一署長は「(高齢者が)いつ事故になってもおかしくない状態。1人の命を助けていただき感謝しています」と、安田さんの勇気ある行動をたたえた。

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