埼玉新聞

 

<埼玉西武だより>決め球はフォーク ドラフト5位・黒田将矢投手、“みちのく”が育んだ金の卵

  • 入団が内定し、フォトセッションでポーズを取る八戸工大一高の黒田将矢投手(球団提供)

 鋭く曲がる変化球に落差の大きなフォーク。そして、これからまだまだ速くなりそうな直球は、まさに“みちのく”が育んだ金の卵。ドラフト5位で指名された黒田将矢投手(青森・八戸工大一高)のフォームを見ていると、西口文也ファーム監督とどこか重なるものがある。

 水沢英樹育成アマチュア担当がそんな黒田投手に入団交渉を行うため、八戸市を訪れたのは6日。入団の内諾を経て臨んだ記者会見ではやや緊張した表情を見せた黒田投手だったが、約20人の報道陣の前で堂々と今後の抱負を話した姿が印象的だった。そして育ててくれた両親への感謝の気持ちを語り、「今後は恩返ししていきたい」と会見場に訪れた両親の前で、親孝行を誓った。

 会見が終わると、その西口ファーム監督と似ているフォームで「決め球」のフォークボールを投じる姿のフォトセッション。後方にそびえ立っていたブルーのクリスマスツリーも遠近法次第では黒田投手が追い抜いてしまうほど、188センチの長身が際立った。

 最後に、「西口さんのようにプロ野球の世界で長く活躍ができるようになりたいです」と笑顔を見せた黒田投手。会見に詰め掛けた報道陣一人一人をホテルの玄関で見送りお礼を言う姿から、長く愛されながら活躍する、そんな投手になる予感がした。

 (埼玉西武ライオンズ広報部)

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