自民党総裁の石破茂首相は、福島県いわき市の小名浜港で選挙戦を開始した。2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地で「東北の復興なくして日本の復興なし。能登とともに日本の再生にかけていきたい」と声を上げた。
震災以降の国政選挙で第一声の場に福島県を選ぶことが多かった安倍晋三元首相、岸田文雄前首相の姿勢を踏襲した。
昨夏の処理水放出で揺れた港町。地元の商業施設で海産物を販売する「まるふと直売店」の従業員山崎誠一さん(51)は「福島の復興を気にかけながら、能登半島の被災地にも手厚い支援をしてほしい」と話す。