岡山、広島両県にまたがるＪＲ芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会は１６日、岡山市で会合を開き、利用者の増加や利便性向上の可能性を探る調査に近く着手することを確認した。一方、沿線自治体からは、路線維持に向けて国が責任を果たすべきだとする意見が出た。

　調査はバスやタクシーといった２次交通との連携強化などを通じた需要創出の効果を測ったり、沿線地域への経済波及効果を分析したりする。利用者や周辺住民への聞き取りもする。

　会合では広島県の玉井優子副知事らが国土交通省に対し、将来の国土を見据え、維持すべき路線網を示すよう求めた。