【ベルリン共同】国際原子力機関(IAEA)は15日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を検証するため、原発周辺で海水を採取したと発表した。IAEAと日本政府が9月に合意したモニタリング(監視)体制拡充に基づき、中国と韓国、スイスの分析機関の専門家も参加した。体制拡充後、中国側の専門家が海水採取に参加したのは初めて。
日中両政府は9月、中国が全面停止してきた日本産水産物の輸入再開に向け、IAEAの枠組みの下、中国側が試料の採取や分析に参加することで合意している。
IAEAは7日から15日にかけ、原発周辺で海水や水生生物、水産物などの試料を採取した。