自民県議団に所属変更、埼玉の杉田県議が会派入り 県民会議は除名処分、経緯聞く予定…拒否「既に部外者」
2021/11/30/00:00
県議会事務局は29日、杉田茂実県議(北5区・熊谷市)が「無所属県民会議」(岡重夫代表)から自民県議団(小島信昭団長)に所属会派を変更したと発表した。県民会議は杉田氏から提出された退会届を受理せず、除名処分とすることを同日決定した。
杉田氏の退会届は24日に郵送で県民会議に届いていたが、処遇は留保していた。一方、自民県議団は25日に杉田氏の会派入りを了承した。
県民会議によると、29日に倫理委員会を開き杉田氏から経緯などを聞く予定だったが、杉田氏からは「既に自民県議団に入っており、部外者だ」と電話で出席を拒否された。電話のみで杉田氏から聞き取りを行った県民会議は「(事前に)相談もなく(自民への)入団手続きを進められ、同じ思いで活動する仲間だと思っていたが、信頼関係が損なわれ残念だ」と述べた。
杉田氏の変更により、自民県議団は49人、県民会議は13人となった。
杉田氏は新自由クラブの職員や熊谷市議を経て、15年の県議選で北5区(定数3)に出馬し落選した。19年の県議選で当選(無投票)し、現在1期目。新自由クだった上田清司前知事(参院議員)に近く、10月の衆院選では12区(熊谷市など)で当選した立憲民主の森田俊和氏の選対副本部長を務めていた。北5区は、元自民県議の小林哲也氏が10月の同市長選に出馬、初当選しており、欠員1となっている。