大惨事…恋愛した女性、2153万円を失う マッチングアプリで知り合った相手、正体は夫婦だった 「あなたに会えて幸運」と言われ、恋に落ちた40代…誘われて投資し異変に気付く 夫婦逮捕「知らぬ。両替しただけ」
2024/10/18/12:13
交流サイト(SNS)上で恋愛感情につけ込む「SNS型ロマンス詐欺」の手口で女性から金銭をだまし取ったとして、埼玉県警組織犯罪対策(組対)3課と深谷署は17日、詐欺と組織的犯罪処罰法(犯罪収益隠匿)違反の疑いで、いずれも中国籍で東京都中野区の無職の夫(34)と、妻(27)を逮捕した。
逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀の上、昨年6月15~22日の間、架空のドイツ人に成り済まし、深谷市に住む調理師の女性=当時(40)=とメッセージアプリで交流。好意を抱かせた上、「外国為替投資プロジェクトのイベントに投資すれば利益を得られる」と持ちかけてインターネットバンキングで現金600万円を入金させ、さらに第三者の口座に振り込み、犯罪収益を取得した事実を隠匿した疑い。2人は詐取した現金を東京都中野区内の金融機関で引き出した「出し子」と見られ、それぞれ「関与していない」「分かりません。両替しただけ」と否認しているという。
同課によると、女性は昨年5月ごろ、ドイツ人を名乗る人物とマッチングアプリで知り合い、「あなたに会えたのは幸運です」などと言われ、恋愛感情を抱いた。投資を持ちかけられ、6月22日~7月14日、投資会社職員を名乗る人物から指定された10口座に計2153万円を入金。投資しても自分の口座に振り込みがない理由を尋ねても返事がなく、深谷署に相談した。
県警は東京都中野区内の金融機関の防犯カメラ映像などから、犯行を特定。ドイツ人に成り済ました送信役ら共犯者の捜査と併せ、2人にもさらに余罪があるとみて調べている。