連続ドラマ「潜入兄妹　特殊詐欺特命捜査官」（日本テレビ系、土曜夜）で、ダブル主演の竜星涼と八木莉可子が元警察官の兄とホワイトハッカーの妹を演じている。竜星は「脚本はとても巧妙で、各話でさまざまな特殊詐欺が描かれる。一つの警鐘にもなれば」と語る。

　渡良瀬貴一（竜星）と優貴（八木）は、父親を殺した犯人が日本最大級の特殊詐欺集団「幻獣」の幹部であることを知り、身元を隠して組織に潜り込む。何度も“身バレ”の危機に襲われながら、幹部に近づいていく２人。緊迫感とスリルあふれる復讐劇が描かれる。

　竜星は、父親の敵を討つために警察官を辞めた貴一を「正義感の強い役どころで、自分もきっとそういう道をたどるのかなと、すごく理解できる」。決めたことは成し遂げるまで諦めない優貴を演じる八木も「頑固なところは似ているかな」と共感。役作りでは「怖いもの知らずな子というより、意志の強さで頑張っているイメージ。復讐心だけじゃなく、怖いと思っていることも表現したい」と語る。

　今作が初共演の２人。竜星は八木について「知性と品格がある方。僕は思ったら即行動で突き進んでしまうタイプなので、一歩引いた目で導いてくださるのではないか」と期待を寄せる。八木は、竜星に初めてあいさつした際に緊張をほぐしてくれたというエピソードを交え「最初にお会いしたときにもう、お兄ちゃんだなと思いました」。

　互いに実際は一人っ子。竜星は「妹がいたら、僕は心配しまくりだろうと思う。役の中でもそういうお兄ちゃんでいられたら」と語り、八木は「渡良瀬きょうだいの名前に『貴』の文字が入っているので、力を合わせて復讐する貴いきょうだい像や、絆を見せたい」と意気込んだ。