全国有数の生鮮マグロの水揚げ量で知られる和歌山県那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で19日、オペラ「カルメン」をハイライト形式で上演するコンサートが開かれた。普段はマグロが並ぶ魚市場にソプラノ、テノール、バリトンなどプロの歌声が響いた。
魚市場でのオペラは、奈良市の世界遺産・平城宮跡や熊本城などで野外公演を成功させた公益財団法人「さわかみオペラ芸術振興財団」(東京)と那智勝浦町が地域活性化のため2021年から始め、今回が3回目。
今年5月に結成した住民合唱団が初参加し、財団のプロ歌手の出張講座などを受けた約60人がフランス語で共演した。