石川県の能登半島を襲った記録的豪雨により、高齢者や障害者が利用する福祉施設の少なくとも9カ所で浸水被害が発生したことが19日、県などへの取材で分かった。災害時に利用者の避難介助が必要になる「要配慮者利用施設」に当たり、泥水が流入する被害に遭い利用者や職員が2階に避難したケースもあった。能登半島地震からの復旧途上の再被災で、サービス提供に支障が出るなどした施設もある。
能登半島は高齢化率が高く、こうした施設の利用者は少なくない。豪雨から21日で1カ月。地域全体の復興には、施設復旧に向けた支援の充実が求められそうだ。