【ジャカルタ共同】インドネシアで20日、プラボウォ国防相(73)が新大統領に就任する。1998年に崩壊したスハルト独裁政権を支えた元軍高官だ。2期10年の大統領任期を満了したジョコ氏の路線を継承。東南アジア諸国連合(ASEAN)の大国として存在感を高め、独立100年に当たる2045年の先進国入りを目指す。
副大統領にはジョコ氏の長男ギブラン氏(37)が就任。プラボウォ氏は伝統的な全方位外交を継続し、日本や欧米に加え中国やロシアとも関係を強化する方針だ。11月にはロシア軍と初の本格的な合同演習を予定し、防衛費の増額にも意欲を見せている。