埼玉新聞

 

野田聖子こども政策担当相、埼玉・久喜の認定こども園を視察 駄菓子屋やカフェも「こども庁の参考になる」

  • 子どもや保護者と意見交換する野田聖子担当相=11月30日午後、久喜市伊坂の柿沼学園「こどもむら」

 野田聖子こども政策担当相は11月30日、久喜市伊坂で認定こども園などを運営する柿沼学園「こどもむら」(柿沼平太郎理事長)を視察した。

 同学園は認定こども園、子育て支援センター、放課後児童クラブなどを一体的に運営。マタニティーサポートや家庭訪問型サポートなど、子育て全般を支援する仕組みを築いている。

 柿沼理事長は野田担当相に同学園の沿革を説明。当初少子化の影響で幼稚園の運営が困難だった時期から、認定こども園の設立をきっかけに、子育てを通じた街づくりを目指している取り組みを紹介した。

 柿沼理事長は「親の就業状況が変わっても子どもは場所を移ることがない。子どもがおなかにいる時から学童期まで安心して顔が見える関係を作ることができる」と述べた。

 野田担当相はこども園に加え、併設する駄菓子屋やカフェを見学。子どもや保護者、職員と交流を深めながら、現状や課題について意見交換した。見学を終え報道陣に対し「子どもが安定的に育つ場所を保障している。(学園が)子どもや親との関わりから気付いたことをシームレスに積み重ねた結果“こどもむら”がある。こども庁を考える上で非常に参考になる」と感想を述べた。

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