秩父夜祭の前夜祭「宵宮」、秩父神社で行われる 国の重要無形文化財の神楽奉納 マスク着けた舞に人々笑う
2021/12/03/00:00
日本三大曳山(ひきやま)祭に数えられる秩父神社例大祭「秩父夜祭」の前夜祭に当たる宵宮が2日、秩父市番場町の同神社で行われた。新型コロナウイルスの影響で昨年に引き続き山車の巡行は中止となったが、神社境内の神楽殿では、国の重要無形民俗文化財に指定されている「秩父神社神楽」が奉納された。
秩父神社神楽保存会員によって笛や太鼓が奏でられる中、「代参宮神楽」をはじめ、「剣鍛」や「大黒舞」などが華やかに披露された。昨年と同様、観光客は例年に比べて大幅に減少したが、剣鍛の場面では面の上にマスクを着けて舞を披露するなど、集まった観衆の笑いを誘った。
午後7時からは、本町通りと番場通りの間にある「お諏訪様」の社に、神官が出向いて祝詞をあげる「諏訪渡り神事」が小規模で実施された。大祭の3日は、コロナ禍の早期収束などを祈願して午後7時20分ごろから奉納花火が行われる予定。