埼玉新聞

 

移住相談の件数、埼玉で1位!昨年度末には「転入超過」に 合併70周年の小川町が記念式典、未来に向け新たな一歩踏み出す 住宅団地の開発などで90年代には人口3万人超にも…今は

  • 合併70周年記念式典で式辞を述べる島田康弘町長

    合併70周年記念式典で式辞を述べる島田康弘町長=13日、小川町腰越のパトリアおがわ

  • 合併70周年記念式典で式辞を述べる島田康弘町長

 小川町合併70周年記念式典が、同町腰越のパトリアおがわ生きがいホールで行われ、島田康弘町長、来賓の大野元裕知事ら関係者約250人が出席、合併70年の歩みを振り返り、未来に向けて新たな一歩を踏み出した。

 同町は1955年2月、小川町と大河、竹沢、八和田村の1町3村が合併、新しい小川町が誕生した。当時の人口は2万5222人、住宅団地の開発などで、1990年代には3万人を超えたが、今は2万7556人(10月1日現在)となっている。近年は移住サポートセンターの移住相談件数が埼玉県1位となり、昨年度末には転入者が転出者を上回り「転入超過」となったという。

 島田町長は「昭和から平成、そして令和へと移り変わる時代の中で、豊かな自然や文化、伝統産業を大切にしつつ、町全体の発展を目指して歩んできた」と述べた上で「式典は過去を振り返ると同時に、次の世代へと私たちの絆を引き継ぐ機会でもあります。人口減少や少子高齢化、気候変動やデジタル化の進展など、さまざまの課題に直面しているが、町民の皆さんと力を合わせて、持続可能なまちづくりを目指してまいります」などと述べた。

 式典では、町政功労者の松本恒夫・前町長ら、6分野の計163人が表彰された。この後、おがわウインドアンサンブルの演奏や、地域おこし協力隊のメンバーが制作の「時を超えた絆―町の70年」が上映された。

 ホール入り口には、明治から昭和にかけて、町内の商家や職人が屋号や家紋などを染めた「印半纏(しるしばんてん)」が展示され、出席者の興味を引いていた。

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