埼玉新聞

 

菊池風磨が笑わない上司役で新境地「私たちが恋する理由」 オーディションへの熱い思いも語る

  •  「timelesz project AUDITION」より

     「timelesz project AUDITION」より

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 ドラマ「私たちが恋する理由」(テレビ朝日系、土曜午後11時)で、3人組アイドルグループ「timelesz(タイムレス)」の菊池風磨が主演を務めている。笑わない寡黙でクールな上司という役柄への印象や、グループの新メンバーオーディション「timelesz project」に懸ける熱い思いを語った。

 ma2の同名漫画が原作。オフィスを舞台に、6人の男女が恋模様を繰り広げる。入社3年目の森田葵(久間田琳加)は、上司の黒沢智也(菊池)に心引かれるが、2人にはそれぞれ恋とは距離を置く事情が…。

 黒沢は冷たい印象で周りから怖がられているが、実際は情に厚く、部下に気配りをする人物。「そんなに表情が多くないからこそ、微妙な変化や視線を意識して、丁寧に演じたい」。バラエティー番組で披露するコミカルな姿が人気の菊池にとって、新境地とも言える役で「笑顔を封印できるか当初は不安だったけど、意外に照れずにできているかな」と胸を張る。

 制作発表の際、役との「共通点は…、全部ですかね! かっこいいから!」とコメントしていた菊池。実際に演じてみると、自分の気持ちを正直に表現することができないところが「似てるっちゃあ、似てる。仕事以外は僕もそんなに(気持ちを)出さないかも」と感じるようになった。

 タイムレスが歌う主題歌「because」の作詞も担当。制作をしながら、ドラマのタイトルに関連し「なぜ人は恋をしたいのか」を考えていたという。「いろんな理由はあるけど、一番は『相手』。その人を好きになるからかなあ」

 グループは変化の時にある。今年中島健人が卒業。4月にはグループ名を「Sexy Zone」から改め、新メンバーのオーディションを発表した。いまは選考の真っ最中で、過程を追ったネットフリックスの配信番組「timelesz project AUDITION」が好評だ。

 番組ではグループの曲を知らない候補生が、メンバーとの面接に現れる場面も。「どの候補者にも感謝しています。もっと興味を持ってもらえるグループにしなきゃいけない」と謙虚に語りつつも「応援してくれるファンへのリスペクトは持ってほしい」と注文を付ける。

 グループが作り上げたものや歴史は大切に守りたい。一方で「アイドルの定義はない」とも語る。「われわれの会社でいうと、先輩から受け継がれてきた歴史や文化はある。けど元々は、誰もやっていない新しいことをやるから面白いというところ。文化は理解した上で、壊していかなきゃ」

 グループをより大きくするため、メンバー自ら決断した一大プロジェクト。「何としても成功させないと」。言葉にも自然と力が入る。「すてきな候補生がたくさんいます。どんな化学変化が起きるか。将来の明るいビジョンが見えてわくわくします」

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