東京都千代田区の自民党本部と首相官邸が襲撃された事件で、臼田敦伸容疑者(49)の車から、複数のカセットボンベが見つかっていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。殺虫剤の缶と噴霧器が積まれていたことも判明。警視庁公安部が当時の状況の捜査を進めている。
捜査関係者によると、車にあったポリタンク約20個のうち、16個にガソリンが入っていた。埼玉県川口市の容疑者宅から押収したポリタンクにも液体が入っており、成分を調べる。
車で自民党本部前に向かってきた際、車から煙が出ていたことも分かった。高圧洗浄機のようなもので液体を噴射し、スプレーのようなものもまいた疑いがある。