埼玉新聞

 

330倍の有害物質が…埼玉・川越の八幡川でも検出 荒川など検出されていた 農業集落排水施設が発生源か

  • 発生源は排水施設か

 荒川や支流の麦生川で有害物質「ジクロロメタン」が検出された問題で、県は5日、川越市内を流れる麦生川上流の八幡川でも、基準値(同0・02ミリグラム)の330倍に相当する1リットル当たり6・6ミリグラムのジクロロメタンが検出されたと発表した。また、川越市などが調査した結果、同市鴨田の鴨田農業集落排水施設が発生源の可能性が高いことが分かった。

 同市は原因特定のため調査を進めつつ、活性炭を使い排出抑制措置を講じている。

 県水環境課によると、ジクロロメタンは金属製品の製造の際に洗浄剤として使われ、発がん性や肝機能障害などの影響が懸念される。

 同課は「今回の検出量では直ちに健康被害が起こるとは考えにくい」としつつ、麦生川や八幡川および周辺の水路に立ち入らないよう呼び掛けている。

 一方、大久保浄水場(さいたま市)では基準値以下で、水道水や魚類への影響はないという。

ツイート シェア シェア