【モスクワ共同】ロシア外務省は22日、北大西洋条約機構(NATO)がバルト海の防衛態勢を強化するためドイツ北部ロストクに新たな施設を開設したとして、ドイツのラムスドルフ駐ロシア大使を呼び出し、「断固とした抗議」を伝達したと発表した。
ドイツ軍が21日に開設式典を開催し、ピストリウス国防相が出席していた。ロシア外務省は旧東ドイツ領へのNATO施設の設置は、1990年に旧ソ連や東西ドイツなど6カ国が調印した「ドイツに関する最終規定条約」違反だと主張した。
同条約は旧東ドイツ領内には外国の軍隊を配備しないなどと規定している。