埼玉新聞

 

闇バイトに応募…所沢の住宅で強盗、住民夫婦を縛り現金など奪う 匿名流動型犯罪グループの犯行か さいたま地検、実行役の男3人を起訴 首都圏で相次ぐ強盗事件の対象、裁判員裁判で審理

  • 現場近くの畑には容疑者が逃走時に通ったとみられる足跡が残っていた=1日午後1時ごろ、所沢市北野新町2丁目

    現場近くの畑には容疑者が逃走時に通ったとみられる足跡が残っていた=1日午後1時ごろ、所沢市北野新町2丁目

  • 現場近くの畑には容疑者が逃走時に通ったとみられる足跡が残っていた=1日午後1時ごろ、所沢市北野新町2丁目

 所沢市の住宅に男らが侵入した強盗致傷事件で、さいたま地検は22日、住居侵入と強盗致傷の罪で、実行役の男3人をさいたま地裁に起訴した。裁判員裁判で審理される。首都圏で相次いでいる強盗事件の対象事件で、県警などの合同捜査本部が犯行グループの捜査を進めている。

 起訴されたのは、前橋市の飲食店店長の男(43)、神奈川県小田原市の会社員の男(25)、東京都世田谷区のアルバイトの男(28)の3被告。

 起訴状などによると、43歳の男らは氏名不詳の者と共謀し、1日午前2時5分ごろ、所沢市北野新町2丁目の一戸建て住宅の勝手口の施錠を外して侵入。住宅に住む男性(85)を刃物で切り付けるなどの暴行を加えてけがを負わせた上で、男性と妻(83)の両手首などを粘着テープで縛り、現金16万円やクレジットカードが入った財布や通帳など3点(時価合計約1550円相当)を強取したとされる。

 同地検は認否を明らかにしていないが、捜査関係者らによると、43歳の男らは容疑を認めているという。男らは交流サイト(SNS)で闇バイトに応募して秘匿性の高いアプリで犯行の指示を受けており、匿名流動型犯罪グループによる犯行とみられる。

ツイート シェア シェア