はなわさんも登壇 「埼玉県のうた」「咲きほこれ埼玉」など披露、会場を一体に 渋沢栄一の理念を武器に…埼玉の魅力発掘や課題解決へ、浦和でシンポジウム 秘策は「翔んで埼玉空港」の設立
2024/10/23/11:52
物事の視点を変えることで地域の新たな魅力発掘や課題解決につなごうと、「Rethink(リシンク)フォーラム」(埼玉新聞社主催)が22日夜、さいたま市浦和区のホテルで開かれた。「渋沢翁の教えからこれからの埼玉の発展を考える」をテーマに大野元裕知事、春日部市生まれのお笑い芸人はなわさんらがシンポジウムに登壇した。
同フォーラムは日本たばこ産業(JT)が行う地域貢献プロジェクトの一環。地域住民や企業、自治体関係者らの対話を通じてさまざまな地域課題に向き合う。今年は埼玉をはじめ、茨城、奈良など全国11都市で順次開催される。
大野知事、はなわさんに加え、映画「翔(と)んで埼玉」シリーズの武内英樹監督を迎え、県内観光資源の活用やインバウンド需要の取り込みによる経済活性化について議論。新1万円札の発行で脚光を浴びる深谷市出身の実業家渋沢栄一の精神をヒントに探った。
大野知事は渋沢栄一の「道徳経済合一説」の理念が現代の持続可能な開発目標(SDGs)の考え方につながっていると説明。「渋沢栄一創業プロジェクト」などの支援事業を通じて「人材育成や若手経営者の創業支援につなげたい」と話した。県外在住の武内監督は観光客を取り込む秘策として「翔んで埼玉空港」の設立を提案した。はなわさんは「海外にも人気のアニメの聖地巡礼をもっと推すべき」と県民が見落としがちな魅力が武器になると訴えた。
会場には約140人の県民らが来場。はなわさんが埼玉県の形にかたどられたオリジナルベースで映画「翔んで埼玉」の主題歌「埼玉県のうた」と「咲きほこれ埼玉」の2曲を披露し、会場は一体感に包まれた。